ゆずり葉

今週から狭山市内の事業所様へご挨拶に伺っております。

 

皆様、忙しいお時間をさいて、我々の話に耳を傾けてくださり、

本当に有り難いことだと感謝しております。

 

たくさんの方とお逢いして、名刺をお渡しして、名刺を頂戴して…

 

こうやって地域の方と少しずつ繋がらせていただけることに

今はただ嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

とあるクリニックの院長先生も、診療の後にお時間をいただいて

ご挨拶させていただくことができました。

 

貴重なお話を伺った後、院長先生が

「うちの前の木も、ゆずり葉なんだよ」と教えてくださいました。

 

帰り際に見上げると、そこには立派なゆずり葉の木が立っていました。

 

事務所でゆずり葉の木を育てようと、知り合いの方に

ゆずり葉の苗木を探していただいていた最中でしたが、

院長先生から、ここの木は買った時の幹の太さが直径およそ

10センチほどだったのが、25年かけてここまでなったから

そんな苗木じゃ、ここまで大きくなるのを見届けられないよ、

と教えていただきました。

 

今の事務所はお借りしているところで、地植えはできません。

なので、鉢植えで小さなものを育てようと考えていましたが、

どうやら大きく育つには相当の時間がかかるようです。

 

それでも地植えはまだできないので、今は苗木を買って

育てることにしました。

 

もし、私たちの代ではまだまだ育ち足りなくても、

次の代、また次の代へとバトンタッチしていけたらいいな、と

思っています。

 

これこそ、まさに『ゆずり葉』です。

 

私たちは、ある方の紹介で一昨年知り合いました。

地域の中に、人の人生があって、その終わりも当たり前に

地域の中にあるよう…

当初、看取りの家を作りたいという思いで集まりました。

 

しかし、実際にはなかなか上手くいかないことも多く、

施設を作ることは現実的ではありませんでした。

 

それでも、どうにか地域の中で思いを形にしたいと

様々な角度から検討を重ねていたところ、現在の

株式会社ピコグラムの社長とお逢いすることになります。

 

もともと、私と根岸さんを引き合わせてくれた方が、

「名古屋にとっても素敵な施設があるから一緒に見学に行こう」と

誘ってくださったのがキッカケです。

 

昨年の7月、名古屋のお隣の一宮(いちのみや)市という所に

行って、ピコグラムの経営する一花(ひとひら)という

ナーシングホームを見学に行きました。

 

施設の中は驚くことばかりで、でも説明を受けるとどれも

すんなり納得がいき、【在宅】というキーワードがはっきりと

理解できました。

(すみません、書き方がかなり漠然としていますが、

本当に素敵な施設なんです!)

 

そこで、自分たちもいずれ、このような施設を作りたいと

思っていること。

まずは地域の方と繋がっていくために、何か形にして

スタートさせたい、と考えていることなどを社長とお話ししました。

 

ちなみに、ピコグラムの社長は看護師です。

 

私たちの想いを伝えるとすぐに、社長が

「それなら俺が建てちゃるよ」

と言ってくださいました。

 

「!?」

 

驚きのあまり、言葉を失った私たちです。

社長は「事業はギャンブルだから、上手くいったら

win-winだし、失敗したら俺が損するだけや。

だから、自分たちの思うようにやってみ」と。

 

それまで、もうこの先に続く道が見えなくなりそうな

日々を歩いていた私たちは、本当に言葉にできないほどの

驚きと幸せをいただいたような気がしました。

 

それからの半年は、あっという間でした。

今こうして申請が済んで、開設に向け毎日を過ごさせて

いただいていること全てが奇跡のようです。

 

ですから、毎日毎日がとても貴重で、とっても楽しみです。

 

これから先、どんな未来に繋がっていくのか不安と期待を

織り交ぜながら、一つひとつ、しっかりと私たちにできることを

丁寧にやらせていただけたら、と思っています。

 

明日はどんな1日になるのかな??

 

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